目で失敗しないための説明
“何故最後に目を入れるのか。”

逆説的に聞こえるかも知れませんが
それは、目が決定的に大事だからです。
目の位置や形や大きさが作品の
出来ばえを決めてしまうといっても過言では
ないのかも知れません。
そんなに大事な目を、全体のバランスが
見えないうちに入れてしまったのでは、作品に
魂が入りません。首を上げたこの犬は
何を思っているのだろうか。首を左にして
うつむいたこの犬は、右にかしげたこの犬は
と、犬の気持を考えながら目を入れるために
全体の様子が、つかめるまでは、目を入れない
ことにしたのです。
どんなにキレイな目が入っても、表情のない目は
何も語ってくれません。あなたの作る犬に
何かを語らせたいのなら、犬の気持になって
目を入れてあげて下さい。
表紙