問題のなさそうな頭をとばして、胴と前脚との接着に注目してみましょう。
前ページの図のように、穴あき細繭をカットして
立ち猫と座り猫の前脚にします。
そのままではスキマが出来て、密着してくれませんね。
つっかえている部分を切り取ればいいのですが
繭が汚れますから、シルシをつけるわけにはいきません。
そこで、考えてみて下さい。
繭は円筒形ではなくて卵型です。
横方向だけではなくて、縦方向にもカーブしています。
イマジネーションを働かせて、切り出すラインを
決めるしかないのです。
むつかしそうな言い方をしましたでしょうか。
でも、心配は無用です。
繭は卵のカラみたいに割れたりしませんし、鉄みたいに
堅くもありません。アバウト切り出しておけば、適度に
変形して、うまく、くっついてくれる筈です。
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