そんなわけで、まずはバーチャルファミリーについて繭美ちゃんと
繭太君を相手に話し合ってみました。
村長紹介の2ページだけではわかりにくい村長の腹の中を
この鼎談を通じて、ご理解いただけたら、と思っています。
繭美 村長さん鼎談て何やのん?

村長 二人で話したら対話やろ、今回は三人やから鼎話か
   鼎談か鼎論かになるわなぁ。

繭太 何やわからへんけど、まぁ、ええやん。ほんで最初の
   テーマが“バーチャルファミリーについて”いうこっちゃ。

繭美 村長さんの考えたはるファミリーは普通の家族
   とは、だいぶ違うみたい。わかりやすぅ言うたら
   何やろ?

村長 家族みたいに、いたわり合うたり、助け合うたり
   喧嘩したりしよう、いう意味で他意はないねん。
   普通の家族と違うとこは、お父ちゃんやお母ちゃんや
   息子や娘がやたらぎょ〜さんいるさかいお互い
   自由に選択出来るいうことや。
   それと出入りが自由や言うことかな。
繭太 ケッタイな家族やなぁ。

繭美 何でそんなケッタイなこと思いつかはったん?

村長 ワシはな、整合性のない正論や論理的に
   破綻した美辞麗句にはトリハダが立つタイプ
   やねん。そやから物質的に豊かで精神的に
   貧しいリアルワールドの問題には、ややこしいこと
   抜きで直接的に対応した方がええのんと
   ちゃうか、思ったんや。
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