長女に子供が出来て、数日前からおじいさんになったというのに
私の相棒は相も変わらず娘さんを見ると周囲の状況が
わからなくなってしまうようです。昨日も豪華なメリーを買って
きて“赤ちゃんが初めて見る物は美しくなければ”とか
“色と形と動きが大切だ”とか“音が出なければ
神経系の関連的な成長にとって問題がある”とか
多分、デパートの若い店員さんに吹き込まれてきたに違いない
へ理屈をわめき続けていました。
話変わって、近所の眼科のイケメン先生は、初孫の
ベビーベッドには繭で作った母子鳥のモビールを
飾ってやるつもりでいることを話すと、“意味のない色や形を
バラバラに見せるよりも数個の単純なシルエットを追わせる
方がいいかも知れませんね” “それに万が一落ちた
としてもケガをしないでしょうし”と言っておられました。
母親になったばかりの娘も、彼女のいいなりに従う素直な
パパも私の味方です。おばあちゃん似の優しい子に
育ちますように、白くて丸くて暖かな繭みたいな子に
育ちますように、これから始まる戦いに不退転の
決意を固める今日此頃でした。
初孫の母子鳥 (おやこどり)

       ― ジジ・ババ戦争前夜 ―
表 紙
戻る 進む
商品ページへ