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目を入れるための工夫・その1

でも、ここでは簡単に手作り出来る絵の具に
ついて、お話ししましょう。
それは、ねばりがあって乾けば透明になる、という
ボンドの特性をいかしたやり方です。
つまり、普通の絵の具や墨などと、適当に
うすめたボンドとを混ぜ合わせて、必要な時に
必要な色を、必要な量だけ、必要な濃さで
作るということです。混ぜ合わせの割合は
最初、半々くらいで試してみて下さい。
屑繭を使って実験しながら最適な割合を
みつけて下さい。
繭は蚕の糸が層状にからまったものですから
繊維にそって、色が滲みます。
それを止めるためには、粘性の高い絵の具を
使えばいいわけです。市販されている
アクリル系の絵の具が、それにあたります。


目は楊枝や竹串を使って描くというよりも絵の具をつける、という感じで入れます。
下の絵はわかりやすくするためにかなり誇張してみました。

生繭に薄い絵の具 生繭に濃い絵の具 ケバ止めして薄い絵の具 ケバ止めして濃い絵の具